平成22年度 長野園芸福祉事例発表会( )
共催 長野園芸福祉ネットワーク・NPO日本園芸福祉普及協会
〜長野園芸福祉活動の事例発表・体験コーナーの報告
〜塩尻市総合文化会センターで開催
昨年6月に平成21年度の事例発表会を千曲市で実施しましたが、22年度は、
(土)に開きました。今回北信地域が積雪続きで、道路状況が悪いので、参加者が中南信の会員中心になりました。また、今回、会員外の方が参加者の約三分の一を占めました。協会の活動報告は、田村理事から協会の方針等を説明し、地域活動を強化している等の報告がありました。
≪事例発表≫
<県外事例>
「行政との協働による園芸福祉グループの設立」
(「NPO花と緑と健康のまちづくりフォーラム」(名古屋)の田村亨さん)
行政が管理する鶴舞公園内に障害者と共につくる花壇を設置するプロジェクト立ち上げ、行政と連携して運営し、障害者が生き生き参加している事例が紹介されました。行政に対する粘り強い 説得と成果を示すことがポイントでした。また、障害者を雇用する農業のモデル事業実施例を紹介し、課題等が説明されました。県内でも農業ジョブコーチの講座が実施され、参考になる事例発表でした。
<県内事例>
「苔玉づくりで地域に拡げる園芸福祉活動」
「駒ヶ根花と緑と水の会」の苔玉グループの岩田由美子さんほかは、園芸福祉スキルアップ講座で苔玉づくりを学び、その後、苔玉づくりの技術を磨き、地域のイベントへの参加、リンゴ農家の直売所での販売、観光協会との連携イベントに参加しました。一方、ほかの市町村社協の園芸福祉グループでの苔玉づくりの支援、指導もしました。その結果、そこからほかの 市町村社協園芸福祉グループへ波及し、あるいは地域の公民館や高齢者クラブで「苔玉づくり」が拡がり、作り・観賞する楽しみ、体を動かし、土に触れ、交流する苔玉づくりの事例が紹介されました。今後、地域にある苔で様々な植物を植えこむので、地域らしい苔玉や園芸福祉活動での活用を目指しています。
≪体験コーナー≫
(1)枕に挟むと安眠できるハーブシート
村田ヨシ子さん(駒ヶ根市)
20×30cm位大きさの布を2枚用意し、布端ののりしろをボンドで接着して袋状にした後、布と同じ大きさのうす綿を入れ、その上のラベンダーの細断した茎葉を入れ、ボンドで再びボンドで糊付けする。枕カバーの下へ入れると、ほのかな芳香がする。ラベンダーは鎮静作用があるとされる。
(2)牛乳パックが植木鉢に変身
鳥海美津子さん(千曲市)
空の吸入パックを基部から10cmの高さで切断し、四側面をそれぞれ斜めの交差する切れ目をカッターで入れる。好みを千代紙切れ込みの4側面にバンドで張る。千代紙は側面より少し少し長く切って折り曲げる。底部は別に千代紙を張る。内部をニスを塗ってもよい。4側面の中央部内側に折り曲げると多角形の鉢や鉢受け皿となる。
(3)水耕栽培で楽しむミニシクラメン
西澤ユキ子さん(千曲市)
小さめのガーデンシクラメンの根を水洗いしておく。500mlのペットボトルの上部を肩から数センチ下で切断し、口を下にして残ったペットボトルに差し込む。一方、逆さにしたボトルの口にからシクラメンの根を入れ込む。シクラメンは水耕栽培が可能で、ボトルに水を入れて管理する。
いずれの体験コーナーも参加者は楽しく、かつ地域の活動に活用できる事例として熱心に習得していました。


苔玉づくりで地域に拡げる
園芸福祉活動


