長野園芸福祉ネットワーク

2011年の活動紹介


   昨年の 。いわずと知れた東日本大震災。そして翌日の栄村の地震。原発事故。みなそれぞれに自分に何が出来るのか、そしてこれからの生き方を考えることになったのではないでしょうか?園芸福祉とは花と緑に関わる活動を通じてみんなで元気になるというもの。震災からの復興に園芸福祉も少しはお役に立てるのでは・・・と考えた方も多いようです。
現在も募金や瓦礫撤去、生活再建協力など様々な形で復興支援が進められていますが、その陰で花や緑を通じたボランティア活動も行われています。日本園芸福祉普及協会のシンポジュームでは、旧山古志村の職員の方から中越地震の仮設住宅で花の植栽や野菜作りが行われたこと、それが健康や生きがい作りに大いに役立ったことなどが紹介されました。陸前高田市の一本松はもちろんのこと、その他にも被災地に花を送ろうというプロジェクトが広がっています。実際に仮設住宅でボランティアと被災地の皆さんが一緒になって花植えが行われました。秋にはチューリップの球根の植え付けも行い、あとは開花を待つだけとか。また全国からスイセンの球根が集められ、東北で植え付けを行ったプロジェクトでは、すでにスイセンが東北の地で咲き始めているそうです。地元長野県の千曲市戸倉小学校では南三陸町に同じ名前の戸倉小学校があることから、自分達でマリーゴールドの種をまき、苗を育て、それを販売したお金を募金として被災地に送っています。
まだまだ震災から1年で、生活や街の再建などが優先されるところですが、心のよりどころとして、これから益々、花のちから、人のちからが復興に必要となってくるのではないでしょうか?  全国的な取り組みを少し紹介させていただきましたが、4月に行われる総会では「今私たちにできること」と題して、現地の様子や花を通じた支援などを紹介していただく予定になっています。あらためて園芸福祉の取り組みを振り返り、一緒に考えてみませんか?
(事務局)


地域の園芸福祉活動グループの紹介

(注1)本資料は平成23年度長野園芸福祉事例発表会で紹介されました。
(注2)ここに掲載されたグループへの参加者は必ずしも本ネットワークの会員ではありません。
(注3)ここに掲載されなかったグループが多数あり、順次追加します。
(注4)問い合わせは、活動拠点か事務局までお願いします。

≪東北信地域≫

グリーン笑スマイル/園芸福祉ビオラの会/園芸福祉花と緑の会/園芸福祉グリーンドア/花とみどりの仲間たち/
古里みどりの会   →東北信地域の各グループの詳細はこちら

≪中南信地域≫

駒ヶ根花と緑と水の会/クレオメ花の会/伊那花と緑の会/三沢区民農園/「ラベンダーin塩尻」の会/
NPO法人青い空   →中南信地域の各グループの詳細はこちら


平成23年度   長野園芸福祉ネットワーク
事例発表・地域グループ交流会報告

   今年度の事例発表会はNPO日本園芸福祉普及協会との共催で (土)に千曲市上山田文化会館で開催し、多くの会員が参加しました。
   最初に園芸福祉普及協会事務局の渋谷雅史理事(埼玉県NPO「土と風の舎」代表理事)から協会の活動の紹介があり、地域の活動を強化・支援状況や東日本大震災の支援等について報告がありました。

<県外事例>

   渋谷理事の地元での活動を「人生のとびらと農園芸」と題して紹介がありました。渋谷さんのNPOでは「園芸や農を通して、障害者や世代を超え誰もが自然と触れ合える場(場所・機会・時間)をつくり人々の心身ともに豊かな生活を応援すること」を目的に「農園芸参加事業」(高齢者や親子、一般市民対象の農業体験)、「訪問農園芸事業」(障害者、老人ホーム等で園芸活動)、「障害者自立就労支援事業」(障害者の就労、自立の準備、訓練をする)、「人材育成事業」等幅広い事業の展開が紹介されました。

<県内事例>

   千曲市の西澤ユキ子さんが「グリーン‘笑’スマイル」(千曲市)の園芸福祉活動」を紹介しました。千曲市社協主催の「園芸福祉はじめの一歩講座」の受講後に園芸ボランティアグループを結成しました。グループでは市内各地域の「いきいきサロン」で芝坊主づくりを積極的にしています。また、高齢者福祉施設や小学校でも芝坊主や寄せ植えをしています。園芸ボランティアの出前が次々と要請され積極な活動が紹介されました。

<地域活動グループ交流会>

   県内で園芸福祉活動を展開している12グループが活動内容を紹介し、交流しました。参加グループは@駒ヶ根花と緑と水の会(駒ヶ根市)、Aクレオメ花の会(伊那市)、B伊那市花と緑の会(伊那市)、C三沢区民農園(岡谷市)、D「ラベンダーin塩尻」の会(塩尻市)、ENPO法人チーム青い空(塩尻市)、F「グリーン‘笑’スマイル」(千曲市)、G 園芸福祉ビオラの会(長野市篠ノ井)、H園芸福祉花と緑の会(長野市)、I園芸福祉グリーンドア(上田市)、J花とみどりの仲間たち(北佐久郡軽井沢町)、K古里みどりの会(長野市)(資料のみ)でした。これらのグループは活動分野、活動スタイルが様々で、参加者の多くから明日の活動に大変参考になったとの感想を聞きました。

千曲市の活発な活動を紹介
(西澤さん)
グループ活動紹介で交流

平成23年度総会を開催
〜駒ヶ根高原でカントリーウオークも〜

   平成23年度総会が に駒ヶ根市総合文化センターで30名の会員が出席して開催されました。平成22年度のネットワークの事業報告、会計報告及び平成23年度の事業計画、予算が承認されました。全体的に園芸福活動が着実に定着しつつあり、さらに全県的な活動に拡がるよう努めることになりました今年度の事例発表会を8月、次年度総会を来年4月開催されることになりました。 役員の改選が行われ、理事では一部交代と2名の増員で13名が選出され、代表は藤田政良氏が、副代表に山本宗輝氏が引き続き選ばれました。

〜スイセンとアルプスの美しい景観を楽しむ

   総会後のイベントは、新しい試みとして駒ヶ根高原のカントリーウオークをしました。雪を頂く中央アルプスを背景に各家の写真、畦畔のスイセン、庭は花々が咲き初め、とりわけ、水田や畦畔にスイセンが咲き、美しく景観になっていました。畦畔のスイセンの植栽は10年位前から始まり、近年、上伊那全体に広がりつつあります。今年は冬から早春の寒さが厳しく、光前寺界隈の桜の開花が遅れていましたが、菅の台の大沼湖周辺のカタクリや山野草が見れらました。最後に写真参加頂いた皆さんで 「水と森のアウトドア」の山野草・ハーブ園までゆっくり、ワイワイと話をしながら春のカントリーウオークを楽しみました。

参加いただいた皆さん

戻る