昨年の
。いわずと知れた東日本大震災。そして翌日の栄村の地震。原発事故。みなそれぞれに自分に何が出来るのか、そしてこれからの生き方を考えることになったのではないでしょうか?園芸福祉とは花と緑に関わる活動を通じてみんなで元気になるというもの。震災からの復興に園芸福祉も少しはお役に立てるのでは・・・と考えた方も多いようです。
現在も募金や瓦礫撤去、生活再建協力など様々な形で復興支援が進められていますが、その陰で花や緑を通じたボランティア活動も行われています。日本園芸福祉普及協会のシンポジュームでは、旧山古志村の職員の方から中越地震の仮設住宅で花の植栽や野菜作りが行われたこと、それが健康や生きがい作りに大いに役立ったことなどが紹介されました。陸前高田市の一本松はもちろんのこと、その他にも被災地に花を送ろうというプロジェクトが広がっています。実際に仮設住宅でボランティアと被災地の皆さんが一緒になって花植えが行われました。秋にはチューリップの球根の植え付けも行い、あとは開花を待つだけとか。また全国からスイセンの球根が集められ、東北で植え付けを行ったプロジェクトでは、すでにスイセンが東北の地で咲き始めているそうです。地元長野県の千曲市戸倉小学校では南三陸町に同じ名前の戸倉小学校があることから、自分達でマリーゴールドの種をまき、苗を育て、それを販売したお金を募金として被災地に送っています。
まだまだ震災から1年で、生活や街の再建などが優先されるところですが、心のよりどころとして、これから益々、花のちから、人のちからが復興に必要となってくるのではないでしょうか? 全国的な取り組みを少し紹介させていただきましたが、4月に行われる総会では「今私たちにできること」と題して、現地の様子や花を通じた支援などを紹介していただく予定になっています。あらためて園芸福祉の取り組みを振り返り、一緒に考えてみませんか?
(事務局)
